想いのある名前を、“お店らしさ”として育てていく
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菓子店「日日是甘日」のブランディングデザイン
元ホテルパティシエのご夫婦が営む、小さな菓子店「日日是甘日」。
今回ご相談いただいたのは、ロゴデザインだけではなく、ネーミングの壁打ちから始まる、お店全体のブランディングデザインでした。
ヒアリングの中で印象的だったのは、
「子どもたちが駄菓子屋さんみたいに来てくれるお店にしたい」
という言葉。
背伸びした特別なお店というより、街の中で自然と親しまれていく存在。
ご夫婦のやわらかい人柄も含めて、その空気感をどう形にできるかを考えていきました。
店名の「日日是甘日」は、店主さんの想いから生まれた名前。
洋菓子店としては珍しい“漢字五文字”の和名でもありました。
ただ、その個性は同時に、不安にもつながっていたそうです。
「最初は正直、違和感もありました。」
そう話してくださいました。
でもぼく自身は、その名前を聞いたときに“すごくいい名前だな”と思いました。
はやりっぽさではなく、お店の想いと言葉がちゃんと入っていたからです。
ロゴを設計する際に意識したのは、“漢字を重たく見せすぎないこと”。
「日日是甘日」は、同じ形が繰り返される特徴的な文字構成をしています。
そこに注目し、焼き菓子の丸い形の中に文字を収めることで、漢字でありながら記号のようにも認識できるシンボルを目指しました。
また、ロゴ単体ではなく、
ショップカード
名刺
包装紙
焼き菓子用シール
ケーキピック
イメージビジュアル撮影
など、実際にお店でどう使われていくかまで含めてご提案。
運用イメージまで共有することで、店主さん自身も少しずつ「このお店らしさ」を具体的に感じられるようになっていったそうです。
「ロゴ提案を見たときに、“かわいい”と思えたんです。
運用イメージまで見せてもらえたので、お店の姿が想像できました。」
現在では、
「あの漢字のお店ですよね」
「ロゴがかわいい」
と、お客さんに覚えていただくきっかけにもなっているとのこと。
さらに、後から始められたイートインスペースでは、丸椅子の座面にロゴの“甘”の形を使ってくださっていました。
デザインデータとして完成するだけではなく、お店の中で自然に育っていく。
その姿がとても印象に残っています。
ブランドを“作る”というより、
お店の人の想いや好きな空気感を整理して、お客さんに届く形へ翻訳していく。
そんな感覚でご一緒したお仕事でした。








